耳型採取の重要性

大阪の補聴器専門店(守口市門真市寝屋川市大東市四條畷市、旭区、鶴見区城東区中心)

らくらく補聴器のブログへようこそ。

昨日の夕方、ある女性がご来店下さいました。

ご用件を伺うと、

耳あな型補聴器のハウリング(ピーピー音)が止まらないとのこと。

ハウリングが起こるときに、まず確認すべき点が2つあります。

・補聴器が正しく装用されているか
・ボリュームは上げすぎていないか


この2つを確認せずに、音の調整やらなんやらを施すのは間違いです。


ハウリングは、補聴器と耳との隙間から音が漏れることによって生じます。

まずは正しく装用されているかチェック。

ご自分で装用してもらいます。

店の者がやってはいけません。

装用の仕方に問題があるかをここでチェックします。

補聴器がしっかりできていても、

耳への入れ方が浅かったり、向きが間違っていたり、

こうなると、当然隙間は大きくなるのでハウリングしやすいです。

この方の場合は、入れ方は問題ありませんでした。


ボリューム付きの補聴器であれば、

どのくらいのボリューム位置で使用しているかも確認します。

あまりに目一杯上げすぎると、

ちゃんと入れていたとしても許容範囲を超えてハウリングは起こります。

最近の補聴器はハウリングを未然に防ぐ機能が入ったものが多くなっていますが、

それでも音量を上げすぎると、ハウリングのリスクは高くなります。

で、この方の場合は少しボリュームを上げただけでハウリングがします。


最初の確認事項2点は問題なし。

では次に疑うところ。

それはオーダーメイド補聴器の場合、シェルです。

シェルとは、補聴器の耳に入る部分の「殻」のことです。

そもそもシェルが耳の形に合っていなければ、ハウリングは起こりやすくなります。

この方の場合はまさしくそれでした。


まず、「ゆるい」

隙間が見受けられます。

そして、耳道部(耳の穴)が短すぎる。

シェルで埋める面積が広いほどハウリングは起こりにくくなりますから、

これでは短すぎる。


これらのことは、オーダーメイド補聴器を作成する際の耳型採取で良否が決まります。



正直申しまして、もとの耳型がまずかったと言わざるをえません。

年数がたつとご自身の耳の形も変わります。

4〜5年どうもなかったが、最近ゆるくなったということは起こりえます。

しかし、この方は作ってまだ半年しか経っていません。


購入されたお店がどこかお聞きしますと、

なるほど耳型採取は上手ではないだろうなと合点がいきました。

わたくし、元メーカー出身のため

どの店がどれくらいの技量なのかは全て把握しております。


耳型採取は経験とセンスがものを言います。

センスも経験で培われる部分があるとすれば、

やはり、回数をこなして経験値が高い人のほうが上手です。

50万円もする補聴器を買ったとしても、

耳型採取が下手なら、使い物になりません。


ということで、シェルを再作することになりました。

お客様には、できることとできないことをしっかりご説明しました。

非常に満足して頂き、有り難く思います。

購入されたお店に何度も足を運んだようで、

その度に、「こんなもんです」と言われていたとのこと。

こんなことだから

補聴器は何か不確かで怪しげなモノとして認知されてしまうのです。

正しく扱えるお店が本当に少ないと

改めて感じる出来事でした。


修理が戻ってくるのを楽しみにお待ち下さいね!!


補聴器を通して

「聞こえを楽しく」「人生を楽しく」




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