難聴と補聴器の実態を知るPart.3

補聴器専門店(守口市門真市寝屋川市旭区鶴見区城東区中心)
らくらく補聴器の
ブログへようこそ。

今朝の大阪は寒い!

晴れてはいますが、

最高気温も5℃までしか上がらないようです。

今日は所用のため、

らくらく補聴器は臨時休業を頂いております。

でもブログは更新しますよ〜。


今回は、
日本補聴器工業会テクノエイド協会が実施した大規模なアンケート調査

JapanTrak2012の総括になります。

前回は「仕事をする上で補聴器は役立っている」

うつ病認知症のリスク低減に対する意識の違い」

「補聴器はQOL(生活の質)改善に役立っている」

こんな調査結果をお伝えしました。


では、補聴器所有者全体の補聴器の満足度はどうか?

ドイツ80%、フランス76%、イギリス72%に対し、

日本は36%!

補聴器装用率も低ければ、

使っている方の満足度も補聴器先進国の半分程度しか満足されていません。


なぜ?

これは補聴器の販売の仕方に問題があると言わざるを得ません。

まず問題なのは、

補聴器を販売する店のフィッティング技術に差がありすぎます

正直言いまして、

国内でまともな技術、知識を持ち合わせているのは

3割くらい
じゃないでしょうか。

私は長らくメーカーに在籍していたため、

立場上、各販売店の技能についてはよく知っております

大手眼鏡店を筆頭に兼業店でも補聴器は購入できますが、

「大手眼鏡店だと購入は安心」は大変危険です。

全ての兼業店に問題があるとは言いませんが、

大手眼鏡店で補聴器をまともに説明でき、適切なフィッティングができるのは

ほんの一握りです。

そうすると、補聴器専門店なら安心?

答えはNO!

補聴器専門店だからといって過信は禁物です。

補聴器専門店でも技術レベルが10段階あるとすれば、

レベル3程度の店や担当者が年間1000台も補聴器を販売していたりします。

国内唯一の補聴器資格である「認定補聴器技能者」でも

技術、知識、経験に怪しい人は

山ほどいます。

ヤブ医者ならぬヤブ技能者です。


私がメーカーを退職し、

補聴器専門店を開業した経緯がここにあります。

このままだと、難聴者が不幸になる一方だ。

この現状を打破しなければ

日本国内で補聴器は発展しない!

自分で勝手に2012年は、

「補聴器夜明け前」 「開国前夜」

と位置付けています。

話は少し飛びましたが、

つまり、どこで補聴器を買っても同じというのは大間違い!ということです。

たとえ50万円の補聴器を買っても、

自分の耳に合わせられる技能を持った店や担当者でないと

全く意味を成さないということ。

聴力は人それぞれ、音の好みも人それぞれです。

そこに配慮した技術、経験がなければ、

高価な補聴器を買ってもまったくダメ。

腕のない店で買った50万円の補聴器は満足できず、

腕のある店で買った20万円の補聴器のほうが良かったなんて話は

これまた山ほど存在します。

最近はインターネットで補聴器をよく勉強されてから購入する方が増えていますが、

ヤブ販売店を見抜くことの方が重要です。


適切な説明と適切な処置。

補聴器に対するこの基本的なことをできるだけで

補聴器に対する満足度は大きく変わってきます。


結論。

日本国内には未熟な補聴器販売店が多すぎる。

そのため満足されていない補聴器所有者は山ほどいる。



補聴器を通して
「聞こえを楽しく」「人生を楽しく」

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